So-net無料ブログ作成
京の廓跡 ブログトップ

あねさんろっかく たこにしき  (京の廓跡を訪ねて その2) [京の廓跡]

さて、次は千本通りを北に向かい、中立売通りとの交差点「せんなか」でバスを降りる。西陣に近く、織物で景気の良かった頃は京都でも屈指の繁華街だったようだが、今は寂れてレトロな商店街が残っているだけの平凡な街。

かつて京都三大ストリップ劇場のひとつであった千中ミュージックも、今はもう焼失して存在しないらしい。結局一度も行ったことはなかったけど。

千本通りは平安時代の朱雀大路。平安京はこの朱雀大路を中心に広がり、一条から二条にかけて大内裏が置かれ、その北に位置する船岡山まで千本の塔婆が立っていたので、千本通りと呼ばれるようになったということだ。

昔は市電が走っていたという商店街を少し西に歩き、六軒町通りという狭い路地を南に入ると、いきなり花街の残滓が出現した。
GO1.JPG
こちらはかなりの大店であったと思われる。維持が大変そうだ。
GO9.JPG
出入り口が何か所もあるのは、客同士が顔を合わせなくて済むようにという配慮で、妓楼建築の特徴のひとつ。

最盛期には千中だけで20軒ほどあったという映画館も、今は千本日活を残すのみになり、ここに移転してきたらしい。映画館になる前は検番の建物があったそうだが、その面影は微塵ほどもみられない。現在はゲイの方々の交歓場になっているという噂。
GO2.JPG

日活前から東に延びる上長者町通りに妓楼建築がいくつか残っている。
GO3.JPG
GO4.JPG

再び日活前に戻り、今度は出水通りに向かう道を南下してみる。
GO5.JPG
おそらくこの通りが花街のメインストリートだったのだろう。
GO6.JPG
GO11.JPG
GO7.JPG
GO10.JPG
GO8.JPG

ここも島原と同様、古くて情緒ある街並みは安っぽい建物によって浸食され、平凡な街並みに姿を変えてしまっているのが現状。水上 勉の「五番町夕霧楼」に出てくる石梅楼も、取り壊されて今は駐車場だ。10年後には何も無くなっているかもしれない。

次は五条まで戻り、五条楽園を訪ねてみる。
タグ:京の廓
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

まるたけえべすに おしおいけ (京の廓跡を訪ねて その1) [京の廓跡]

タイトルは、京の通り名の唄の最初のフレーズ。

丸 竹 夷 二 押 御池
(まる たけ えべす に おし おいけ)
姉 三 六角 蛸 錦
(あね さん ろっかく たこ にしき)
四 綾 仏 高 松 万 五条
(し あや ぶっ たか まつ まん ごじょう)
雪駄 ちゃらちゃら 魚の棚
(せきだ ちゃらちゃら うおのたな)
六条 三哲 とおりすぎ
(ろくじょう さんてつ とおりすぎ)
七条 こえれば 八 九条
(ひっちょう こえれば はつ くじょう)
十条 東寺で とどめさす
(じゅうじょう とうじで とどめさす)

先々週末は所用で京都に。桜満開の京都だったが、桜の名所には眼もくれず、古都ならではのディープな場所を訪ねてみた。題して「廃れゆく廓(くるわ)の跡ツアー」。つまり、現役の花街ではなく、消えつつある花街を巡る旅、これをいつかやってみたかったんだ。

まずは最も古く由緒正しい島原へ。京都駅からJRで一駅、丹波口で降り卸売市場に沿って南に歩くと、大きな銀杏の木の向こうにやや古めかしい街並みが現れる。

かつてここに立派な西門があったらしい。
SY1.jpg
SY2.jpg
右に曲がって進むと、江戸時代に建てられた揚屋建築として今なおその堂々たる威容を誇る角屋(すみや)に突き当たる。
SY3.jpg
内部は一般公開されているが、入場料が1000円もするのに、二階の観覧にはさらに800円の追加が必要、しかも事前に予約しておけと。
はあ… そうでしたか、だったらもういいです。

揚屋というのは、今で言うコンベンションホールのような場所だったらしい。ここは新撰組の屯所のあった壬生に近いので、彼らもたびたび利用していたという。

現役のお茶屋としてまだ営業している輪違屋(わちがいや)。
SY10.jpg
玄関の燈篭が素晴らしい。こちらは観覧不可のようだ。
SY11.jpg
かつてを彷彿とさせる大門(おおもん)も残っている。
SY8.jpg
SY9.jpg
あたかも江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚になる。

しかし、以上を除けば、古い街並みはほとんど壊されていて、コンクリートと鉄とプラスチックでできた安っぽい街並みに姿を変えてしまっている。花街としての歴史を閉じてからもう50年以上が経過し、街の性格から文化遺産として保存するのは難しいだろうが、地域の歴史遺産としてもう少し残しておいてほしかったなあ。

それでも、あちらこちらに昔の痕跡を見い出すことはできる。
SY4.jpg
一見、普通の民家に見えるが、二階に目をやれば、手摺欄干に凝った意匠の腰板、明らかに妓楼(ぎろう)建築の特徴を備えている。
SY5.jpg
決定的なのは、二階の庇(ひさし)に燈明の設備の見られること(赤い矢印)。かつては遊女たちが二階に腰掛け、手摺欄干に身をあずけながら、階下を通る男どもに声を掛けていたはずで、彼女たちの顔を照らすために燈明が必要だったのだ。

たばこ屋さんにもやはり妓楼の特徴が。
SY7.jpg
ベンガラの赤壁がまだ残っている建物も散見される。
SY6.jpg
料理屋さんも風情たっぷり。
SY12.jpg
京の商家には魔除けとしてたいてい置いてある鍾馗(しょうき)さん。
SY13.jpg

さあ、次は千本中立売の五番町に行ってみよう。
タグ:京の廓
nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
京の廓跡 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。